「25年ぶりの歓喜」
早いもので2016年も残すところあと僅かとなりました。
今年1年を振り返ってみて、様々な出来事がありましたが、広島出身の私にとって1番印象に残る出来事は、
何と言っても「広島東洋カープ25年ぶりのリーグ優勝」です。(惜しくも日本一は逃しましたが・・・)
思えば私が中学生だった1991年から、25年の時を経ての優勝という事で非常に感慨深いものがあります。
中学・高校時代はよく友達と、当時のカープのホームグラウンドである広島市民球場に応援に行っていた事を
思い出します。カープの独特の応援方法であるスクワットコール(選手の名前を連呼しながら、
立ったり座ったりする応援方法)が浸透しだしたのも、丁度この頃ではなかったかと記憶しています。
※カープの攻撃の回だけとはいえ、1試合通すとかなり体力を消耗します(汗)
高校卒業後、福岡に居を移し、福岡はご存知の通り、当時はダイエーホークス(現:ソフトバンクホークス)の
本拠地であり、王監督体制の下、常勝チームになりつつある時期でした。福岡で暮らし始めたばかりの頃は、
カープとホークスが共にリーグ優勝すれば、日本シリーズを福岡で見ることが出来ると漠然と思っていましたが、
年月を重ねる内にいつしかそんな事も考えなくなっていきました。
なぜならホークスは前述の様に力をつけ何度もクライマックスシリーズ進出、リーグ優勝、日本一にも
輝きましたが、片やカープは1997年の3位を最後に、以降15年連続Bクラスという低迷期に突入していたからです。
いつしか優勝はおろか、クライマックスシリーズの進出条件であるAクラスに入る事すら難しい状況でした。
ちなみに野球ファンの間では、例年、カープが強いのは開幕から鯉のぼり(5月)の季節迄と揶揄される有り様でした。
そして待つこと16年、2013年にAクラス(3位)に入り、球団史上初のクライマックスシリーズ進出を果たし、
翌2014年もAクラス(3位)と2年連続でのAクラス(3位)と上昇の兆しが見えてきました。2015年は惜しくも
Aクラス入りを逃し、4位でシーズンを終了しましたが、そのシーズンオフにエースの“マエケン”こと前田健太投手が、
メジャーリーグのドジャースへの移籍のニュースが入ってきました。絶対的エースの移籍で、戦力ダウンは否めず、
『今年もダメだろうな~』と思いながら迎えた2016年、信じられない程の大躍進の年となりました。
打者の方では、流行語大賞にもなった「神ってる」で一躍有名になった鈴木誠也選手、セリーグ最年長MVPに
輝いた新井貴浩選手。投手の方でも、昨年迄のエース前田健太投手の抜けた穴を埋める活躍で最多勝に輝いた
野村祐輔投手、沢村賞に選出されたジョンソン投手、チームの精神的支柱でもあり、今シーズン限りで引退を
表明した黒田博樹投手と、投打のバランスも良く、ベテランと若手の融合した理想的で、強いチームに変貌を
遂げていました。勝負強さという、まさに神がかり的な要素もプラスされていたのかもしれません。
来年以降も、80年代のカープ黄金時代の様に、安定した強さで、常に優勝を争えるカープが見てみたい
ものです。近い将来、カープとホークスの日本シリーズが実現するかもしれません。
それを楽しみに、福岡でひっそりとカープを応援していきたいと思います。
(ヒデッチ野球軍)